Quadrant 2™による溶解性改善サービス

サーモフィッシャーサイエンティフィック独自のコンピューターモデリングプログラムQuadrant 2™は、目標製品品質プロファイルとともに原薬の分子構造・化学的特性を解析するサービスです。Quadrant 2™プラットフォームは量子力学や分子動力学、定量的構造活性相関（QSAR）、吸収・分布・代謝・排泄・毒性（ADMET）、統計解析、社内で開発したモデルなど様々な計算方法を駆使した独自アルゴリズムから構成されています。

Quadrant 2™は、化合物の個別データを基に、臨床上、事業上の目的を達成できる確率が最も高い、最適の溶解性改善技術と賦形剤の組み合わせを、開発段階のできる限り早い時期に予測します。また、科学に基づく独自アルゴリズムは、成功する可能性の低い溶解性改善技術を除外することにより、試行錯誤の実験では無駄になることの多い時間と資源を大幅に削減します。

さらに、POC取得後の溶解性改善手法の変更は、最長12ヵ月間の開発期間の延長と50万～60万ドルの追加費用を要する手痛い落とし穴ですが、Quadrant 2™が提供するカスタマイズされた知見により、このようなリスクを回避することが可能です。Quadrant 2™は以下の情報に基づいて化合物の分子構造と物性を解析します。

• 原薬の化学構造
• 物性
• 量子力学・分子動力学シミュレーションに基づく詳細な分子モデリング
• パセオン ファーマサービシズ部門が開発した独自の賦形剤記述子データベース

これまでに、Quadrant 2™モデルは200種類超の化合物に適用され、大きな成果を挙げてきました。バリデーションの結果、Quadrant 2™による技術選択の正確性は90％超、賦形剤選択の正確性は80％超であることが証明されています。コンピュータモデリングに要する期間はわずか2週間です。Quadrant 2™プログラムがお客様の候補化合物に適しているかどうか、是非お問い合わせください。