API とその定式化の間の非互換性による影響を回避するにはどうすればよいでしょうか?

ホワイトペーパー

医薬品開発では、製剤(ここでは錠剤を例にとって考えます)の処方を設計するには、原薬の物理的特性・化学的特性の双方に細心の注意を払う必要があります。また、原薬の粒度分布などの物理的特性は、処理条件や、使用する合成ルートの変更に伴って変化する可能性があることも認識しておかねばなりません。錠剤の製造に使用されるすべての添加剤を含む処方は、患者さんに最大の効果をもたらすとともに原薬を保護するような有効成分の放出を確保するものでなければなりません。原薬と添加剤の間に好ましくない相互作用が生じると、製剤の使用期限や性能に悪影響を与える可能性があり、患者さんに害を及ぼしかねません。

このため、処方設計者は、原薬と錠剤の添加剤の間で生じる可能性があるあらゆる反応を把握することが極めて重要です。そうすることにより、適切な添加剤を選択することができ、後期になって問題が発生するような事態を避けることが可能です。原薬と製剤の双方の製造スケールアップに集中できるのです。では、原薬の好ましくない特性および原薬と処方のミスマッチを把握するにはどうすればよいでしょうか?この答えを早期に見つけることにより、患者さんへのリスクとコストのかかる開発中断を避けることが可能となります。