投資とイノベーション

サーモフィッシャーが開発し、お客様に提供する医薬品は毎日100万人の患者さんに貢献しています。サーモフィッシャーのサービス、専門知識、技術力に対するニーズが増大し続ける中、私たちは製品とサービスを継続的に拡充しなければなりません。製造拠点・技術力のグローバルネットワークにかつてないほど投資しているのはこのためです。

この投資は、単に設備を増やすだけではなく、医薬品サービス事業全体の技術力を向上させることを目指すものです。サーモフィッシャーの全事業で結集したノウハウを駆使し、ベストインクラスの製造拠点ネットワークを拡充し、高い能力を備えた人材を強化することにより、お客様のイノベーションの加速化、生産性の向上を実現し、患者さんに1日でも早く新薬を届けるためのソリューションを提供いたします。

製造拠点拡充の詳細についてはこちらをご覧ください


細胞・遺伝子治療

新設: プラスミドDNA製造拠点とサービスの詳細はこちら(カリフォルニア州カールスバッド)

プラスミドを使った治療薬及びワクチンの上市を加速させるため、サーモフィッシャーは、カリフォルニア州カールスバッドにcGMP準拠プラスミドDNA製造施設を新たに建設中です。この新規製造拠点が加わることにより、患者さんの命を救うがん治療薬やmRNAワクチンなどの細胞遺伝子治療薬の開発及び製造において重要な原材料となるcGMP準拠プラスミドの治験製品や市販製品の生産能力がさらに拡充されます。また、DNA治療薬の主たる原薬となるプラスミドDNAの大量調製にも対応可能となります。2021年上半期に完成予定の本施設(敷地面積67,000平方フィート)は、最大1,000 Lスケールのシングルユース設備や、デジタル連携、データ可視化などの高度な技術を備え、業務効率を向上し、効果的な作業員トレーニングを行うことが可能です。カールスバッドでは、今後12ヵ月間に約150名の従業員を新たに雇用する予定です。

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Carlsbad, CA Site

細胞治療の開発の加速化を実現するUCSFとのパートナーシップ

サーモフィッシャーサイエンティフィックとカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)が戦略的なアライアンスを組み、細胞治療における開発および製造をより加速していくこととなりました。

このパートナーシップにおいては、サーモフィッシャーはUCSFのミッションベイキャンパス内の借地に約44,000スクエアフット平方フィートの土地に、最新の細胞治療の開発・製造を行うコラボレーションセンターを建設し運営します。こちらのサイトでは、2022年に開設予定で、UCSFおよびその他のパートナーに向け、細胞治療における治験およびcGMP商業生産サービス、また関連した技術開発のサポートを提供する予定です。

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Enabling accelerated cell therapy development – UCSF
Matt Beardsley/UCSF

サーモフィッシャー、Henogen社を買収

サーモフィッシャーとライフサイエンス関連サービス・技術のリーディングカンパニーであるGroupe Novasep SAS(以下、Novasep社)は、全世界で加速する細胞や遺伝子を使ったワクチン・治療薬に対する需要増加に対応するため、ベルギーを拠点としてウイルスベクター製造事業を行っているNovasep社の子会社Henogen社をサーモフィッシャーが買収したことを発表しました。Novasep社のウイルスベクター製造事業は、ベルギーのスヌッフとゴスリの2つの拠点(敷地面積:7,000平方メートル以上)に、最先端の治験製品及び市販製品の製造設備を備え、バイオテクノロジー企業及び大手バイオ医薬品企業のお客様にウイルスベクターの受託製造サービスを提供しています。設立以来20年以上にわたって蓄積した様々なウイルスベクターに関する専門知識・技術力を駆使し、約400名の従業員が活動しています。

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Henogen Site Location (EMEA)
カールスバッドでプラスミドDNA生産能力及び技術力を拡充

マサチューセッツ州プレインビル

ウイルスベクター開発及び製造サービスの需要増加に対応するため、サーモフィッシャーは、マサチューセッツ州プレインビルに新たな商用生産拠点を建設し、生産能力を拡充しています。敷地面積290,000平方フィートの施設が加わることにより、商用ウイルスベクター生産能力が2倍以上に高まり、アンメットメディカルニーズを満たす遺伝子治療薬やワクチンの開発及び製造に取り組むお客様にさらに貢献することが可能となります。最近、新設又は増築されたマサチューセッツ州レキシントン、マサチューセッツ州ケンブリッジ、フロリダ州アラチューアの製造拠点に続き、2022年に完成予定のプレインビル施設では200名以上の従業員を新たに雇用し生産能力も拡充する予定です。柔軟かつスケーラブルな研究所及び製造ラインとともに倉庫やオフィススペースも隣接して整備されます。施設内の技術研究所では、包括的なターンキー(完成引き渡し型)プラットフォームの開発をサポートし、実生産スケールの作業に速やかに移行することが可能です。

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Plainville, MA

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バイオ医薬品 開発・製造サービス

中国杭州

2020年11月6日、サーモフィッシャーは、バイオテクノロジーイノベーション企業Innoforce社と合弁事業契約を締結し、バイオ医薬品原薬と無菌製剤の開発及び製造を総合的に支援する医薬品サービス拠点を中国杭州に新たに設立することを発表しました。この新しい製造拠点は、2022年に完成予定です。 詳細は、プレスリリースをご覧ください。

杭州の製造拠点が加わることにより、医薬品開発及び製造サービスのグローバルネットワークがさらに拡充され、中国国内のお客様だけでなく、中国での生産能力を必要とされている世界各国のお客様にさらに貢献することが可能となります。Innoforce社との提携により、分子原薬から医薬品まであらゆる段階を総合的に支援するグローバル規模のサービスをお客様、そして患者さんに提供いたします。

サーモフィッシャーファーマサービシズ部門のPresidentであるMike Shaferは次のように述べています。「中国の臨床パイプラインの大部分は、ベンチャー企業が保有しており、世界中の患者さんが必要としている新薬の開発を加速させるための専門知識や技術力に対するニーズが高まっています。Innoforce社が有する専門知識により当社の既存ネットワークはさらに拡大し、中国での起業、中国市場への参入、中国国外への進出を目指すあらゆる規模のお客様に的確なサポートを提供することが可能です。」

中国では既に14ヵ所の営業拠点と8ヵ所の製造拠点で5,000名以上のサーモフィッシャーの従業員が活動していますが、今回の杭州製造拠点の新設により中国での生産能力がさらに高まります。バイオ医薬品・無菌製剤の開発及び製造施設完成後は、最近発表されたシンガポールの高速無菌製剤充填施設とともに、米国、欧州、アジア太平洋地域の各拠点を結ぶグローバルネットワークの一翼を担います。

Thermo Fisher China社のPresidentであるTony Acciaritoは次のように述べています。「当社は、中国での活動に注力し戦略的に投資してきた長い歴史があり、今回のInnoforce社との合弁事業もその1つです。これからも中国国内の開発及び製造施設を継続的に拡充し、バイオ医薬品企業のお客様が革新的新薬を速やかに市場に送り出せるよう支援いたします。」新規及び既存のお客様に対して、杭州の新製造拠点の施設完成までは既存のバイオ医薬品、無菌製剤充填/最終包装施設のグローバルネットワークによりサービスを提供し、施設が完成次第、円滑な移管を確保いたします。

Innoforce社は杭州空港Economic Demonstration Area(経済実証地区)内の杭州Bay Biotech Valleyの中心部にあり、バイオ医薬品の技術革新、製品開発、事業運営における幅広い国際経験と専門知識を備えた科学者が創業し経営する企業です。第1段階の施設として、21エーカーの敷地に、バイオ医薬品プロセス開発研究所、スケールアップ及びR&D研究所、タンパク質や細胞遺伝子治療薬の製造施設などが整備されています。詳細はwww.innoforcepharma.comをご覧ください。

Innoforce Signing Ceremony
サイニングセレモニー Hangzhou, CN Site (Aerial View)
完成予定図 Hangzhou, CN - Street View Day
Street View—Day

スイス、レングナウ

バイオ医薬品の需要拡大に対応できる能力を強化するため、サーモフィッシャーはCSL社と戦略的パートナーシップ契約を締結いたしました。この契約に従い、サーモフィッシャーは、CSL社の戦略的医薬品サービスパートナーとして、製剤開発、無菌製剤の充填/最終包装、包装、治験薬ロジスティクスなどの各拠点を結ぶネットワークを駆使したサービスを提供し、CSL社のプロダクトポートフォリオを支援します。また、CSL社は、現在、スイスのレングナウに建設中の最先端バイオ医薬品製造施設の運営及び監督を、2021年中頃に予定されている施設完成次第、サーモフィッシャーに移管します。両社は、レングナウ施設の完成までは別個の企業として業務を行います。

今回のレングナウ製造拠点の新設により、シングルユース設備、ステンレス製設備など柔軟性の高いバイオ医薬品製造技術を備え、開発から大規模生産まで対応できる世界最高水準の施設がサーモフィッシャーのグローバルネットワークに加わり、新規・既存の各お客様のニーズの変化に応じたサービスをより速やかに提供することが可能となります。

今回のパートナーシップの詳細については、下記リンクをご覧ください。

CSL Site
バイオプロセッシング コラボレーション センター(BCC)

ミズーリ州セントルイスに新設されたバイオプロセッシング コラボレーション センター (BCC)は、サーモフィッシャーがシングルユース技術やバイオ医薬品製剤開発及び製造において培った業界をリードする専門知識を結集し、独自の価値をお客様に提供することを目的とした施設です。

BCCは、最近5千万ドルを投資して生産能力を倍増させたバイオ医薬品製造施設に隣接しています。サーモフィッシャーのバイオ医薬品製造事業と医薬品サービス事業で蓄積した専門知識を結集することにより、イノベーションの加速化、生産性の向上を実現し、バイオ医薬品企業のお客様がより柔軟でスケーラビリティの高いバイオ医薬品開発及び製造ソリューションに対する需要拡大に対応できるよう支援いたします。

Bioprocessing Collaboration Center (BCC)

BCCチームは一丸となって革新的なバイオプロセス技術、製品、サービスの開発に取り組み、バイオプロセスのワークフローを改良し、より迅速かつ効率的な新薬上市を支援できるよう活動しています。サーモフィッシャーのバイオ医薬品GMP製造におけるリーダーシップと、バイオリアクターや、細胞培養培地、クロマトグラフィー、分析ツールなどバイオプロセス技術に関する深い専門知識の融合により、バイオ医薬品企業のお客様に、新たなシングルユースバイオプロセス技術や、プロセス、データマネジメント、品質の向上によるスケールアップソリューションを提供いたします。

バイオプロセッシング コラボレーション センター(BCC)の詳細はこちら

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原薬の開発・商用生産

サウスカロライナ州フローレンス

サウスカロライナ州フローレンスの製造拠点内に、第III相治験薬及び商用生産用噴霧乾燥技術を整備したMS-400施設が新設されました。オレゴン州ベンド、英国ミルトンパークのグローバルネットワークに新規製造拠点が加わり、さらに幅広い開発技術力、後期臨床開発及び商用生産用噴霧乾燥サービスを提供いたします。噴霧乾燥は、バイオアベイラビリティの問題の解決策です。

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製剤開発及び商用生産

ノースカロライナ州グリーンビルで無菌製剤生産能力及び技術力を拡充

世界全体で急速に増加しつつある需要に対応するため、サーモフィッシャーは北米及び欧州で、重要な治療薬やワクチンの無菌製剤の開発及び商用生産拠点をさらに拡充しています。今後2年間で、サーモフィッシャーの無菌製剤のグローバルネットワークに、開発及び商用生産ライン15本が加わり、生ウイルス、無菌液剤や凍結乾燥製剤のバイアル充填を含む幅広い技術力を駆使した活動を行います。ノースカロライナ州グリーンビルでは、生ウイルス充填ライン2本を備えた施設(敷地面積:130,000平方フィート)が2022年に稼働開始予定です。また、実生産スケールの液剤充填ラインや液剤、凍結乾燥製剤の開発ラインを含む新規ライン6本も2021年及び2022年に加わります。グリーンビルでは今後12〜24ヵ月間に約500名の従業員を新たに雇用する予定です。

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イタリア、フェレンティーノで無菌製剤生産能力及び技術力を拡充

世界全体で急速に増加しつつある需要に対応するため、サーモフィッシャーは北米及び欧州で、重要な治療薬やワクチンの無菌製剤の開発及び商業生産拠点をさらに拡充しています。今後2年間で、サーモフィッシャーの無菌製剤のグローバルネットワークに、開発及び商用生産ライン15本が加わり、生ウイルス、無菌液剤や凍結乾燥製剤のバイアル充填を含む幅広い技術力を駆使した活動を行います。イタリア、フェレンティーノでは、大量商用生産用液剤充填ライン1本が2021年に稼働準備が整う予定です。また、新設される敷地面積28,000平方フィートの開発棟では、開発プロジェクトや小規模商用生産に柔軟に対応できる製造ライン1本などが2022年に稼働開始予定です。フェレンティーノでは、今後12〜24ヵ月間に約200名の従業員を新たに雇用する予定です。

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イタリア、モンツァで無菌製剤生産能力及び技術力を拡充

世界全体で急速に増加しつつある需要に対応するため、サーモフィッシャーは北米及び欧州で、重要な治療薬やワクチンの無菌製剤の開発及び商業生産拠点をさらに拡充しています。今後2年間で、サーモフィッシャーの無菌製剤のグローバルネットワークに、開発及び商用生産ライン15本が加わり、生ウイルス、無菌液剤や凍結乾燥製剤のバイアル充填を含む幅広い技術力を駆使した活動を行います。イタリア、モンツァでは、無菌製剤の新規充填/最終包装ラインとして、大量商用生産用液剤や凍結乾燥製剤充填ライン、中規模バッチ生産用のプレフィルドシリンジ/プレフィルドカートリッジライン、少量充填に柔軟に対応できる多目的ライン各1本の計3ラインが2021年に稼働開始予定です。モンツァでは、今後12〜24ヵ月間に200名以上の従業員を新たに雇用する予定です。

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英国スウィンドンで無菌製剤生産能力及び技術力を拡充

世界全体で急速に増加しつつある需要に対応するため、サーモフィッシャーは北米及び欧州で、重要な治療薬やワクチンの無菌製剤の開発及び商業生産拠点をさらに拡充しています。今後2年間で、サーモフィッシャーの無菌製剤のグローバルネットワークに、開発及び商用生産ライン15本が加わり、生ウイルス、無菌液剤や凍結乾燥製剤のバイアル充填を含む幅広い技術力を駆使した活動を行います。スウィンドンでは、敷地面積30,000平方フィートの既存施設を改修し、液剤充填ライン、凍結乾燥製剤充填ライン各1本のほか、超低温保存が必要とされるワクチン用の大規模コールドチェーン保管施設を備えた、大規模商用生産施設を新設し、2021年に稼働開始する予定です。スウィンドンでは、今後12〜24ヵ月間に約200名の従業員を新たに雇用する予定です。

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シンガポール

アジア太平洋地域で治療薬・ワクチンの無菌製剤生産能力を拡充

サーモフィッシャーは、治療薬やワクチンの開発及び生産能力をアジア太平洋地域に拡大するため、シンガポールに無菌製剤充填ライン2本を新たに設立する計画を発表しました。シンガポール経済開発庁(EDB)の支援を受けて設立される新製造拠点は、サーモフィッシャーにより運営され、公衆衛生の緊急事態の中で医薬品を製造する能力を備えています。本製造拠点では、シンガポール初の大規模製造ラインとなる生ウイルス充填用高速無菌充填ラインをまず設立し、続いて、標準的充填/最終包装ラインを追加します。2022年の稼働開始後には、月当たり最大3000万回分の無菌製剤を製造することが可能であり、300名以上を雇用する予定です。今回のパートナーシップは、サーモフィッシャーの無菌充填/最終包装ネットワークをアジア太平洋地域に拡大するとともに、将来、当該地域に公衆衛生危機が発生したときにシンガポール政府が迅速に対応できる能力を強化するものです。

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治験薬製造及び商用生産サービス

ラインフェルデンで治験薬サプライチェーンサービスを拡充

ヨーロッパ全体で頑健な治験薬サプライチェーンサービスに対する需要が急速に増加していることを受け、サーモフィッシャーは、ドイツ、ラインフェルデンに最先端施設を新たに設立し、医薬品サービスをさらに拡充いたしました。敷地面積86,000平方フィート(8,000平方メートル)の新施設が加わった結果、治験薬を欧州各地の治験実施医療機関に供給するときの二次包装、保管、ロジスティクス、流通能力が著しく高まりました。スケーラビリティの高い多目的スペースに高度な自動技術を備え、陸路及び空路輸送の戦略的物流ハブとして機能する本施設は、欧州の中心部に位置していることから、患者さんへの迅速な治験薬配送が可能です。ラインフェルデン施設は2020年10月に稼働開始しました。

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Rheinfelden, Germany

ヴァイル・アム・ラインで治験薬サプライチェーンサービスを拡充

ヨーロッパ全体で頑健な治験薬サプライチェーンサービスに対する需要が急速に増加していることを受け、サーモフィッシャーは、ドイツ、ヴァイル・アム・ラインに最先端施設を新たに設立し、医薬品サービスをさらに拡充いたしました。敷地面積9,600平方フィート(890平方メートル)の冷凍保管センターでは、COVID-19ワクチン候補を含め、細胞遺伝子治療薬の治験薬サプライチェーンのニーズに対応できる超低温保存、コールドチェーンに特化した専門知識を提供することが可能です。エンド・ツー・エンドのコールドチェーン管理に関する深い専門知識を駆使し、ワクチンや細胞遺伝子治療のイノベーターが必要とする超低温保存、包装、表示、流通をサポートいたします。-80℃の冷凍庫、液体窒素(LN2)低温保存タンク、ウォークイン型の2〜8℃冷蔵倉庫、-20°℃冷凍倉庫技術を備えたヴァイル・アム・ライン施設は2021年1月に稼働開始予定です。

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Weil am Rhein, Germany

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