プロセス特性解析・バリデーション

十分なプロセス特性解析によりプロジェクトのリスクを排除する

バイオ医薬品の最終製剤の品質に工程パラメータが及ぼす影響を理解することは、上市に至る道のりに欠かせない要素です。プロセスを明確に規定し、十分に理解することにより、ロット不良や時間を要する作業のやり直しなど、大幅な製造遅延を招く可能性がある失敗によるコスト増を防ぐことができます。このような知識基盤が構築されていれば、製品ライフサイクルにおいて起こりがちな課題に直面した際により良い意思決定を下すことができるとともに、ロット間変動を最小限に抑えることが可能です。

プロセス特性解析(PC)試験は、以下の観点から重要です。

  • 実生産プロセスの管理戦略の確立
  • 製品規格および工程規格の構築
  • 円滑なプロセス性能適格性評価(PPQ)・製造期間の遂行、規制当局への申請
  • 実生産プロセスの柔軟性および頑健性の確保

パセオンファーマサービスのワークフローには、リスクと知識に基づくクオリティ・バイ・デザイン(QbD)手法が組み込まれており、プロセスの設計および管理と製品の重要品質特性(CQA)を体系的に結び付けています。

プロセス特性解析試験の内容は以下のとおりです。

  • 単位操作試験: パラメータと性能、そしてそれらがCQAに与える影響を最適化します。各単位は製造工程の一部であり、細胞の拡大培養や精製工程などがあります。
  • クリアランス試験: DNA、不要な化学物質、宿主細胞由来物質などの工程由来の試薬や不純物の評価、検出方法の検討、不純物除去および目的物質の精製方法の最適化を行います。
  • 細胞株安定性: 遺伝的安定性および表現型安定性をモニタリングし、長期間および複数継代にわたって細胞株の性能を評価します。
  • 緩衝剤・培地ホールド試験: さまざまな保存条件での化学的・物理的安定性、そしてそれらが目的物質の品質に与える影響を評価します。
  • 工程内生化学的ホールド試験: 製造プロセスにおける中間体や中間製品の安定性に焦点を当てた試験です。
  • ホールドタイム試験: ホールドタイムが中間製品の安定性および品質に与える影響を評価します。生化学的安定性の評価やホールドタイムの影響を最小限に抑える戦略構築も行います。

3つの重要要素:

ハイスループット技術

ハイスループットシステム(Ambr®、Tecan Freedom EVOプラットフォームなど)を用いてデザインスペースのスクリーニングを行うことにより、主要/重要な性能パラメータを体系的に特定します。

スモール/パイロットスケールモデル

Fed-batch培養、Perfusion培養、N-1 perfusion培養などの実生産工程を反映するスケールダウンモデルを構築します。培養操作、精製操作のいずれについても、専用パイロットラボスペースを整備しています。

自動特性解析ワークフロー

自動ワークフローを利用することにより、PC試験を効率的に実施します。例えば、自動インライン細胞数・代謝物測定、レシピに基づく連続添加法、自動緩衝剤調製、異なるクロマトグラフィー法を順次実施するchromatography method queuingなどがあります。


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Accelerating biologics development with strategies for success
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パンフレット
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インフォグラフィック
FIH書類作成をきちんと行うことは重要です。こちらの資料では、共通技術文書(CTD)のフェーズに適した化学、製造、および管理(CMC)モジュールを作成する際に有益なチェックリストを提供いたします。
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ホワイトペーパー
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過去20年間のバイオ医薬品業界の成長を推進した大きな要因の1つが、今やバイオ医薬品市場全体の50%以上を占めているモノクローナル抗体(mAb)の継続的なイノベーションです。